悩みの遠視もレーシックで治療ブログ:2022-11-20
国際結婚すると告げたわたしに
「聞きたくない…」と
お父さんは予想通りの反応をした。
わたしも反発して
別に祝って貰わなくて結構だと言い放った。
お父さんは野球が好きで地元の少年野球団の監督をしており、
自らも草野球チームのエース。
一方、わたしは大のトレーニング嫌い、
お父さんの期待を踏みにじり、
買って貰ったグローブを、悪天候の中外に置き去りにした事もある。
わたしとは対象的に、おとうとはスポーツ少年に育った。
わたしはお父さんがおとうとばかり気にかけていると感じ、
大学で一人暮らしを始めるまで、お父さんの前で素直になれなかった。
大学時代、わたしは世界中を放浪して過ごした。
そんなわたしをずっと心配してくれたのはママだった。
お父さんには黙って旅に出ていたが、
ママはお父さんに全て話していたらしい。
その後、わたしが商社に内定した時、
お父さんはわたしを行きつけの居酒屋に連れていった。
会話は少なかったが、
常連客から「男の子さんと飲めるなんて幸せだね」と囃されて
お父さんは嬉しそうにしていた。
徐々に解れた親子の糸は、
わたしが大学時代に出会ったバヌアツの女性と
結婚すると決めたことで再び縺れてしまった。
ママやおとうと、婚約者のためにも
お父さんとの関係を修復しなければならない。
1週間前、わたしは実家に出向いて
お父さんをキャッチボールに誘った。
わたしの投げる球は
お父さんの所まで届くのに精一杯だったが、
お父さんの球はわたしの胸元まで真っ直ぐ飛んできて
その度に手のひらがビリビリと痺れた。
最初に口を開いたのは父だった。
「お前のやりたいようにやれ。お前より年上の人間なんて先に死んじまうんだから、
周りの理解など求めんでいい」
わたしが返事をするより先におとうとが来て
「仲良しじゃん」と嬉しそうに言ってきた。
わたしはボールを投げ返しながら
「親子だからな」と言ってみた。
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